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江戸川乱歩の一寸法師のあらすじ「人の片腕を持ち歩く小男」

日本文学

江戸川乱歩の一寸法師は、1926年から1927年にかけて新聞に掲載された中編小説です。

当時連載中だった作家が病気のため中断したことがきっかけで、乱歩に仕事の依頼が来ました。急な話だったのであまり話がまとまらなかったと乱歩は語っています。

そんな一寸法師のあらすじとは、一体どんな内容だったのでしょう。

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江戸川乱歩の一寸法師のあらすじ

物語は人間の腕を持ち歩く男の登場からはじまります。

謎の小男が落としたもの

ある夜、明智小五郎の友人である小林紋三は、一寸法師のような背の低い男を見かけます。何気なく後を追ってみると、その男は持っていた風呂敷包みから人間の腕を落としていきます。

紋三は不審に思い男を追跡していると、やがて養源寺という寺に入っていきました。

翌日、紋三は養源寺の住職を訪ねて昨晩の男の話をするも、心当たりはないということで追い返されてしまいます。手がかりを得られないまま寺を後にすると、その帰り道で実業家の山野大五郎の妻である百合枝に遭遇します。

彼女は娘の三千子が行方不明になったということを話し、紋三に明智を紹介して欲しいと頼みました。

三千子の失踪と謎の片腕

依頼を受けた明智は山野邸へ駆けつけます。捜査を進めていくと、ピアノの中から三千子のものと思われる髪の毛とヘアピンを見つけました。

明智は三千子が一旦ピアノの中に隠されて、ゴミの回収とともに外に連れ出されたのではないかと考えます。

そのころ、とある呉服売り場で飾り人形の片腕が人間の腕とすり替えられているという事件が起こります。

明智はその手の指紋が三千子のものと一致したことを確認しました。そして、もう片方の腕は山野邸に送りつけられたのでした。

三千子の母の告白

ある時、紋三は百合枝があのときの一寸法師のような男に連れられるのを目撃し、彼女が事件に関わっているのではないかと疑います。

そして、ついに百合枝が娘を手に掛けたと紋三に告白したのです。

百合枝のことを愛してしまっていた紋三は、それを聞いて彼女と一緒に逃げることにしますが、やがて二人は明智の仲間である平田に見つかってしまうのでした。

意外な真犯人

いよいよ明智は真犯人を突き止めます。実は、三千子は亡くなっていませんでした。

山野家の運転手・蕗屋(ふきや)を巡って恋敵だった小間使いの小松という女性を手に掛け、三千子自身が小松になりすましていたのです。

大きな人形を壊してみると、中から変わり果てた小松が出てきたのでした。

小松の処分に関わったのは三千子の父親・山野、そして一寸法師は養源寺の住職であり、百合枝への愛情から小松の亡骸を利用して脅しをかけて、想いを遂げようとしたのです。

最終的に一寸法師は自分が犯人だと言い張り、それで物語は終わります。

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