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ドストエフスキー「罪と罰」のあらすじ

海外文学

罪と罰はロシアの文豪であるドストエフスキーの代表作であり、長編小説です。

ドストエフスキーの名前も「罪と罰」というタイトルも、どこかで聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。それほど有名な物語だと言えます。

正義とは何か、自分とはなんなのかということを考えさせられる小説です。

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罪と罰のあらすじ

物語は怖ろしい計画を企てる青年のシーンからはじまります。

「選ばれた非凡人は、新たな世の中の成長のためなら、社会道徳を踏み外す権利を持つ」という考えを持つ青年ラスコーリニコフは、自分がお金を借りている悪徳高利貸しで有名な老婆を亡き者にするための計画を企てています。

頭脳明晰の青年ラスコーリニコフ

ラスコーリニコフは頭が良かったのですが、お金が無いせいで大学の学費を滞納、除籍処分を受けています。

ある日、飲み屋で会った男から、自分の甲斐性がないせいで娘が体を売るようになってしまったと聞かされます。その男に悪徳高利貸しから借りたお金を与えるラスコーリニコフ。

翌朝、妹が弁護士と婚約したという手紙が届くが、その内容からラスコーリニコフは妹の婚約者が悪人だと分かります。

その事を親友のラズーミヒンに伝えようと飲み屋に行った先で、悪徳高利貸しの老婆が一人になる時間を偶然に聞き、温めていた計画を実行に移します。

犯罪計画を実行した結果

しかしラスコーリニコフは、老婆とその場に出くわした老婆の義妹にまで手を掛けてしまいます。

その後は罪を犯したという罪悪感から疑心暗鬼になったり意識の無い状態をさまよったりした後、自分の精神状態を疑い始めます。

そしてなんとか正気に戻ったときに、母からの送金を受け取ります。

以前飲み屋で会ったマルメラードフという男が事故に合っている現場に遭遇しますが、介抱の甲斐なく彼は亡くなります。そんな彼の奥さんに自分の財産を全て上げてしまうのです。

また、挨拶に来た妹の婚約者を追い払います。

疑惑を向けるポルフィーリ

妹の婚約者はラスコーリニコフの態度に怒っており、なんとかしたいと思った妹は婚約者と兄との会食を願います。

そして財産を与えた男の娘、ソーニャが父の葬儀に来て欲しいと会いにきます。

予審判事のポルフィーリは、以前ラスコーリニコフが発表した論文を読んでいました。

その論文の内容は人をあやめることを肯定しているようだと判断した判事は、それとなく老婆のことについて探りを入れましたが、ラスコーリニコフは何とかかわしていました。

妹は会食の際になんとか兄と婚約者との仲を取り持とうとしますが、二人のやりとりを見て婚約者が悪人だと気付き婚約破棄を決めるのです。

ソーニャに対する気持ち

その後ラスコーリニコフはソーニャに会いに行き、聖書を読んでもらったり、あなたとは同類だと言ったりします。

自分を疑っているポルフィーリに会いに行きますが、事件の日に現場付近で働いていたペンキ屋が「犯人は自分だ」と言い始めたので、ラスコーリニコフは解放されます。

ソーニャの父のお葬式のあとの会食では、ソーニャが罠にはめられ泥棒扱いされます。周りの証言により濡れ衣は晴れるのですが、ソーニャは動揺を隠せず外へ飛び出します。

彼女を追いかけたラスコーリニコフは自分の罪を告白し、この先どうしたらいいのかソーニャに縋ると彼女は自首を勧めます。

また、訪問してきたポルフィーリィにも犯人は君でペンキ屋ではない、自首をしなさいと言われます。

自首するラスコーリニコフ

そしてラスコーリニコフは母に最後のお別れを告げるのでした。

戦争では罪の無い人が亡くなるのに、害のある人間をあやめるのは正義ではないのか、などと考えているラスコーリニコフ。そしてソーニャの元へ行き、警察署に向かい自首をします。

裁判ではこれまでの善行や罪を認める潔さが良いとみられ、8年という短さで出所します。妹はラズーミヒンと結婚し、母親はショックで亡くなります。

ソーニャは監獄のあるシベリアに移住し、ラスコーリニコフが出所するまで通い、待つのでした。

そんなソーニャの気持ちに答えてもいいのではないだろうかという想いを持ちながら、物語はエピローグを迎えます。

感想

ソーニャは家族のために体を売っています。そんな彼女の不幸な身の上に、自分との共通点を感じ取ったラスコーリニコフは彼女に惹かれます。

執筆背景にある不幸

ラスコーリニコフも貧乏が原因で大学に通えなくなり、自分の妹はお金のために弁護士との結婚を決めたようなものでした。

二人とも貧しさゆえに思うように生きられません。この小説執筆中のドストエフスキーも不幸の中にありました。

家族が相次いで亡くなったり借金問題があったり、そんな背景があったことも「罪と罰」に反映されているのではないでしょうか。

「常人」なのか「非常人」

そもそもラスコーリニコフは頭が良すぎて色々考え過ぎたのだと感じます。

「常人」なのか「非常人」なのか。

自分は常人から踏み出せるのだろうかという考えに取り付かれた結果、罪を犯してしまいますが、最終的にはソーニャの愛を信じてもいいという気持ちになり、立ち直るような感じで終わったのが良かったと思いました。

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