電話でもしもしと言う由来とは?なぜ2回繰り返すの?

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電話をするときは、必ずといっていいほど「もしもし」という言葉を発するはず。

「もしもし、元気?」「もしもし、何してるの?」など。しかし、この「もしもし」という言葉は、電話をするとき以外では使われていませんよね。

昔から自然に言っていたので不思議に思うこともありませんでしたが、よく考えてみると、なぜ電話をするときは「もしもし」なのでしょう。

そこで今回は、電話で「もしもし」と言う由来についてご紹介いたします。

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電話で「もしもし」と言う由来とは?

日本で初めて電話が開通したのは、1890年(明治23年)です。今から120年以上も昔のこと。

当時は、掛ける方と受ける方の2つの回線を繋ぐために、間に交換手を挟む必要がありました。今のように、番号を押したら直接相手に声を届けることは出来なかったのですね。

昔はお金持ちしか電話を持っていなかった

昔の日本の風景や時代劇で見掛けたことがあるかもしれませんが、まず電話をする場合は、受話器を廻して電話局の交換手を呼び出します。

そして話したい相手の電話番号を伝えます。しかし、当時は官公庁や新聞社、銀行や取引所、個人だと高級官僚とか実業家といったお金持ちでないと電話を持っていませんでした。

ジブリ映画、「となりのトトロ」でもそのようなシーンがありました。

お母さんの入院先から知らせが届いてびっくりしたサツキが、近所の人の家で電話を借り、病院に連絡するシーンがあります。

「となりのトトロ」の舞台は昭和30年代でしたが、その頃でもまだ個人で電話を持っている人は少なかったということでしょう。

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「これから申しあげますよ」という意味

そして「もしもし」は、交換手が繋ぐ相手に対して失礼にならないよう、「これから申しあげますよ」という意味で「申します申します」と言っていた言葉が変化したのだとされています。

お金持ちしか電話を利用していなかったので、最初は電話の相手に話しかけるとき、「おいおい」だったそうです。ちょっと偉そうに感じますね。

その「おいおい」に対しては、「はい、ようござんす」と答えていたとか。

なぜ「もしもし」は2回繰り返すのか?

「もしもし」の由来は「申します申します」の略語であると言われていますが、ではなぜ2回繰り返していたのでしょう。

念押しするために繰り返していた?

電話が開通した当初は、相手に声がきちんと届いているか確認する意味でも、最初に「今から話しますけど聞こえてますか~」という用途で「もしもし」は使われていました。

この最初の確認作業で念押しするため、2回繰り返していたという説があります。

これはなんとなく理解できますよね。今でも電波が繋がりにくいとき、「もしもし~、もしもし~、あれ?」みたいな感じで繰り返すことってありますよね。

自分が妖怪ではないと証明するため?

「もしもし」を2回繰り返す理由として、さらに面白い説があります。

昔は妖怪や幽霊が人間に話しかけるとき、一声でしか呼びかけないと言われていました。

ですので、「自分は妖怪でも幽霊でもなく人間ですよ」という意味で、2回繰り返していたという説があります。

妖怪は人に話しかけるとき、2回同じ言葉は言わないそうです。そして妖怪の1回の呼びかけに反応してしまうと、良くないことが起こると信じられていました。

もし夜道で同じ言葉を繰り返さない人に出会ったら、それは妖怪の可能性が高いかもしれません。

2回繰り返して言うのは聞こえているのかを確認する意味があり、自分が妖怪ではないと証明することにもなったということですね。

ビジネスでは「もしもし」がマナー違反になる!?

「もしもし」は丁寧に対応する意味でも使われていましたが、ビジネスではマナー違反になります。

省略した言葉は相手に失礼

「もしもし」は「申します申します」が短縮された言葉なので、丁寧だと思うかもしれません。しかし、言葉を省略するのは相手に対して失礼に当たります。

確かに言葉を短くした言い方って、少し軽いイメージがありますよね。とくに現代の若い人たちは異様に言葉を省略しますが、そんな印象を相手に与えるのかもしれません。

実際に「もしもし」は若者言葉だったとも言われているので、ビジネスでのやり取りでは好ましくないのです。

「もしもし」の代わりの言葉

しかし普段の習慣から、つい「もしもし」って言いそうになりますよね。しかし、そこはグッと我慢して別の言葉で対応しましょう。

例えば「お世話になっております」や「恐れ入ります」など。ハキハキした印象を与える「はい!」も良いですね。

私は何かあれば、とにかく「お世話になっております」という言葉を発しています。最初の切り口はこの言葉だけで、けっこう乗り切れますよ。

まとめ

「もしもし」の由来は、「申します申します」が短縮された言葉でした。

さらには妖怪ではないと証明する説や、ビジネスマナーではNGになるなど、様々なことが「もしもし」を通じて見えてきました。

普段何気なく使っている言葉も、調べてみると意外な発見があるかもしれません。

しかし、これから電話で「もしもし」という時には、妖怪がチラリと頭の中を駆け巡ってしまいそうです。

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