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芥川龍之介の地獄変のあらすじ「娘が犠牲になっても芸術を貫く男」

日本文学

芥川龍之介の「地獄変」は、古典の「宇治拾遺物語」を元に書かれた短編小説です。芸術のためなら犠牲も厭わないという姿勢が、芥川龍之介のスタイルを重なると言われています。

また、「地獄変」は三島由紀夫が書き下ろした脚本で演じられる歌舞伎作品にもなっています。依頼があって一ヶ月ほどで書き上げた三島ですが、かなり難しかったと語っていました。

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そんな地獄変のあらすじとは、一体どんな内容なのでしょう。

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芥川龍之介「地獄変」あらすじ

物語は権力者の持つ大きな力について語る場面から始まります。

高慢な絵仏師と優しい娘

平安時代、良秀という名の絵仏師がいました。彼の絵は天下一だと都でもその腕前は評判でしたが、醜い容貌と高慢な性格で、周囲からは彼に対する怪しい噂が絶えませんでした。

そんな良秀には、似ても似つかないほど可愛らしくて優しい性格の娘がいます。娘を溺愛し、ケチで有名な彼も娘のためにはお金を惜しまず服やかんざしなどを買い与えるのでした。

しかし、娘は堀川の大殿に気に入られて傍に仕えるようになります。それを快く思っていなかった良秀は、大殿に娘を返して欲しいと頼んだほどでした。

地獄変の屏風

ある時、良秀は大殿から地獄編の屏風絵を描くようにとの依頼を受けます。

引き受けたものの、実際に見たものしか描けないという彼は、弟子を鎖で縛り上げたりフクロウにつつかせるなどして苦しめ、その様子を描きました。

そして、ついに地獄変の絵は完成に近づいていきます。

しかしどうしても描けないものが一つだけありました。それは燃え上がる牛車の中で焼けていく女性の姿でした。

そこで大殿に実際にその光景を見たいと申し出ると、怪しい笑みを浮かべつつ承諾します。

焼かれる牛車の中には

牛車の女を焼くところを見せるために、大殿は良秀を屋敷から離れた山荘に呼び出しました。そして、中には罪人の女が入っていると説明して含み笑いをし、中の女を見せてやれと言います。

しかしそこにいたのは、なんと良秀の娘でした。

それを見て、初めは非常に悲しい表情を浮かべた良秀でしたが、やがて火が点けられ焼けていく娘を恍惚の表情を浮かべながら眺めていたのでした。

その時の良秀の様子は、大殿までもが青ざめるほどでした。

屏風の完成と良秀の自害

大殿は作品の為なら人を痛めつけても平気な良秀を懲らしめようと、娘を犠牲にしたと言いますが、娘を妾にしようした大殿が、言うことを聞かなかった腹いせにこんなことをしたではないかとも噂されていました。

後日、良秀はとても立派な地獄変の屏風を完成させます。その出来栄えには屋敷の人も皆圧倒され、彼のことを悪く言う者たちまでも舌を巻くばかりでした。

それだけその屏風には威厳が備わっていたのです。

しかし、作品を完成させたが娘を失った悲しみに耐えられなかったのでしょう。その絵を完成させた次の日の夜に、良秀は自宅で首をつって自らの命を絶ちました。

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